元図書館員が教える!図書館で本の写真撮影はOK?NG?

ゆきです💫

暑くて、クーラーの効いた涼しい図書館への避難を考えている方はいませんか?笑

今回のお題は、「図書館で本の写真撮影はOK?NG?」です!

私は前職が図書館員で、学生時代にも図書館でアルバイトをしていたことがあり、2つの図書館で働いたことがあります。

その時の経験もまじえてお話したいと思います。

※あくまで私の働いていた図書館での話になりますので図書館により方針が異なります。

 

図書館で本の写真撮影はOK?NG?

結論から申し上げると、館内自体が写真撮影禁止で、本の撮影はNGでした。

私は下っ端で働いていたのですが、

撮影している人を見かけたら注意するように指示されており、

図書館にはコピー機があるのでそちらへご案内するようにしていました。

また、利用者の方に質問として

「図書館の本を撮影してもよいのか?」

と声をかけられることも度々ありましたが、コピーをとるか、メモをとるように(紙とペンはお貸しするので)勧めていました。

写真撮影はNGですが、逮捕はされません…

著作権法では禁止されていないからです。

つまりはグレーゾーンで、その人の良心に委ねられているのが現状でした。

 

写真撮影を控えてほしい理由

働く側からみて写真撮影を控えてほしい理由を考えてみました。

 

■写真のシャッター音は響く

図書館は静かに過ごす場所です。

その空間で、写真の撮影音はかなり響きます。

周囲の人々は誰が本を写メっているのかすぐに気付くはずです。

公共の場所でみんなが気持ちよく過ごせるように、周囲の人への配慮のため、写真撮影を控えていただけるようお願いしたいです。

 

■一人が撮ると他の人も真似をする

一人が図書を撮影すると、それを見た他の人も、撮影して良いのだと考え、撮影する可能性があります。

何人も撮影をし始めてしまいますと、規則を守って過ごしている人々にとっては非常に迷惑なことです。

実際に図書館に寄せられる苦情では、

「他の利用者がうるさいので注意をしてほしい」

「あそこにいる人のキーボードの操作音が気になるので注意をしてほしい」

といった、音に関するご意見が数多く寄せられていました。

 

写メりたくなる気持ちも正直わかる

私はスマホ世代なので、すぐに写真にとってのこしておきたい気持ちは正直かなりわかります。

日常的に写真をメモ代わりとして使うことに慣れてしまっているからです。

例えば、黒板の試験範囲を写真にとっておく、行きたい場所の住所を写メっておく、料理の材料を忘れないように…など

情報を手軽に保存したい気持ち、わかります!!

 

もう、本借りちゃいなよ!とも思っている

コピーをとるには、一枚十円でもお金がかかりますし(こういう時の十円は無性にケチりたい)、手書きでメモをとることは面倒かもしれません。

それならば、もう本を借りればいいのになーと思います。

その部分だけの情報が欲しいとしても、タダなんだから借りちゃったら良いのに!という考えです。

図書館で写真をとるのではなくて、自分だけの目的のために家でこっそりと写真をとる分には、ずっと人に迷惑をかけないと思います。

私はそのようにしていて、実際その本が気に入ったので表紙を写メっておいて後に購入したこともありました。

 

どうしても図書館で本を撮影したい場合

何らかの事情があり、本を撮影したい場合には、図書館員に声をかけてください。

私が勤務していた図書館では難しかったですが、その図書館によって違うというのが現状ですし、

場合により認めてもらえることがあるかもしれません。

バックヤードで撮影するのならばOKとかね。

 

館内を撮影したい場合

館内自体が撮影を禁止している図書館であっても、

場合によりOKを出すことがありますのでこちらも図書館員へお問い合わせください!

学校の授業で使う場合など、人物が入らなければ許可を出すことがありました。

また、撮影などで図書館が舞台として使用されることもありました。

 

余談ですが…

図書館の図書を全ページ、コピーすることは違法です

著作権法第31条では、コピーすることを認める場合について、以下の記載があります。

(図書館等における複製)

第三十一条
国立国会図書館及び図書、記録その他の資料を公衆の利用に供することを目的とする図書館その他の施設で政令で定めるもの(以下この項及び第三項において「図書館等」という。)においては、次に掲げる場合には、その営利を目的としない事業として、図書館等の図書、記録その他の資料(以下この条において「図書館資料」という。)を用いて著作物を複製することができる。

 

図書館等の利用者の求めに応じ、その調査研究の用に供するために、公表された著作物の一部分(発行後相当期間を経過した定期刊行物に掲載された個個の著作物にあつては、その全部。第三項において同じ。)の複製物を一人につき一部提供する場合


図書館資料の保存のため必要がある場合


他の図書館等の求めに応じ、絶版その他これに準ずる理由により一般に入手することが困難な図書館資料(以下この条において「絶版等資料」という。)の複製物を提供する場合

東京都立図書館より引用

 

一の記述に、公表された著作物の一部分の複製物を一人につき一部提供する場合とあります。

一部分とは多くの図書(単行本)の場合、全体の半分以下のページです。

例として、全部で100ページの図書なら50ページまではコピーして問題ないということです。

詳しくは、国立国会図書館の著作権にかかわる注意事項のページにて記載がありますので、こちらをご覧ください。

資料の種類(単行本・短編集・論文集・分担執筆・博士論文・地図・写真・絵画・楽譜・歌詞)によりそれぞれ細かく規定されています。

また、雑誌、新聞によっても、コピーできる範囲が定められています。

 

図書館で働いていて、

図書を全ページコピーする人をみかけたことはありませんでしたが、

他館からコピーで文献を取り寄せる際に、半分のページしか取り寄せられないことに疑問を持つ利用者の方もいらっしゃいました。

私も図書館で働くまでは、本は半分までしかコピーしてはいけないことを知りませんでしたし、知らない方も多いのではないでしょうか。

 

まとめ

図書館で本の写真撮影はOK?なのかNG?なのかは各図書館の方針によるものとなります。

コピーをとるか、メモをとるのでは気が済まないといった方は各図書館職員へ質問してみてください。

 

図書館で本を撮影したことにより、逮捕されることはありません。

しかし、静かな館内でのシャッター音は公共の施設において周囲の人々への配慮に欠けた行為です。

集中して本を読んでいる人もいます!勉強している人もいます!

個人的には、本を借りるのはタダであるので、借りたら良いのになあと思っています。

図書館の本の撮影に関して、みなさんの疑問を少しでも晴らすことができたのならば良かったです!

 

最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

 

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参考サイト:公益社団法人著作権情報センター CRIC

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